舌下免疫療法
当院では、スギ花粉・通年性(ダニ)によるアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法を行っております。
舌下免疫療法とはアレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法(減感作療法)の1つです。アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられています。
スギ花粉症の場合は「舌下にスギ花粉の液をたらして、花粉の耐性をつけさせることで花粉症を治す」方法です。
全体の70~80%の人に有効ということになります。
つまり誰でも完治するわけではなく、この方法はより症状が良くなるためのものであり、花粉の多く飛散する時には病院も飲み薬などの併用することも勧められます。少ない併用薬で症状を減らす治療と理解してください。
こちらを参考にしてください。⇒鳥居薬品のアレルゲン免疫療法専門サイト
長期間(2~5年)、継続的に毎日1回行う必要があります。
舌の下にお薬を投与します。
約2分間おいてお薬が完全に溶けたら唾液を飲み込みます。
投与後5分は、うがいや飲食を控えます。
また、投与前後2時間程度は激しい運動やアルコール摂取、入浴などを避けるようにします。
花粉症の舌下免疫療法は花粉飛散シーズンには開始できません。
スギ花粉症の場合は、スギ花粉シーズンが終わってからの6月から11月が治療開始となります。
ダニアレルギーの舌下免疫療法は、時期は関係なくいつからでも治療が開始できます。
次のような副作用があらわれる可能性があります。
医薬品などに対する急性の過敏反応により、投与後の多くの場合30分以内で、じんましんなどの皮膚症状や、腹痛・嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然のショック症状(意識の混濁)などがみられること。
アナフィラキシーについての詳細はこちら(アナフィラキシーってなあに.jp)